筆跡診断とは?

筆跡診断は書かれた文字を深層心理学的に分析し、それを書いた人の人間像を推定します。 占いの一種だと思っている人も少なくないようですが、 形態心理学や筆跡心理学から派生した学問の一分野であり、科学なのです。
西洋では長い研究の歴史があります。特にフランス・ドイツ・スイス・アメリカで盛んで、 中でもフランスでは19世紀末以来、筆跡診断士(グラフォログ)は国家資格に準ずる資格となっており、 医師・弁護士・会計士等と同等の権威を持ち、多くの企業が筆跡診断を人事判断に取り入れています。
なぜ筆跡を見れば、その人の性格や行動の傾向がわかるのか?
筆跡は「文字を書く」という行動の痕跡です。各人ごとの行動の傾向は日常生活上の様々な行動に、ほぼ同じようにあらわれます。
もちろん「書く」という行動にもそれはあらわれるのです。几帳面な人が文字を書くときだけルーズになるということはありません。つまり、文字に几帳面さがわかる特徴が見出せるのなら、 それを書いた人の日常行動も几帳面だろうと推測できるのです。
この筆跡特徴と他の行動との対応の原理は深層心理の考察による理論付けだけでなく、 統計的データによっても裏付けられます。

筆跡診断士の仕事

筆跡診断士は主に以下のような仕事を行います。
 ①筆跡を分析して書いた人の性格・金銭面・愛情面・健康面・職業適性などを推定する。
 ②企業からの依頼で、人事採用時に筆跡に現れる行動特性を参考意見として提供する。
 ③人事配置、営業活動への応用で企業活動に貢献する。
 ④進路指導など教育面への貢献・企業の新入社員教育への貢献
 ⑤相性など人間関係面での相談に応じる。
文字で性格が変わる
書かれた文字には無意識にその人の性格や行動の傾向が表れます。
筆跡診断はこれを分析することで、それを書いた人の人間像を推定します。一方で、筆跡を意識的に変えることによって、逆に性格を変えていくこともできるのです。文字を変えることで性格が変わり、性格が変わることで、日々の行動が変わり、日々の行動が変われば、人生も変わってくるのです。